ITと経営の両方をお伝えしているIT経営コンサルタントの川上です。
XPのサポート終了が近づき、XPパソコンの更新の相談やご依頼を受けることが多くなってきましたが、中には「XP、そのまま使ってても問題ないでしょ?」と言う方もいます。
正直、問題大有りです。
中にはパソコンサポーターやパソコン教室の講師の方でも「セキュリティ対策ソフトさえ入ってれば大丈夫」と言っている方がいる様です。
一昔前、ウイルスの感染経路がメールからネットワーク経由WEB経由に移ったのに「メールを見なければ大丈夫!」と言っていたのと同じレベルの誤りです。
自称パソコンに詳しい素人ならともかく、プロがそれでは困りますよね。
ウイルスがマルウェアと呼ばれるようになり出した頃から感染経路は巧妙化しており、セキュリティ対策ソフトだけでは感染を防げないモノが増えています。
最新のパソコンであっても、セキュリティ対策ソフトが入っているだけでは万全ではないのが現実です。
サポートが終了してセキュリティパッチ(不具合の対策プログラム)が提供されなくなったOSでは、言わずもがなですよね。
最近のウイルスは犯罪を意図したものが多く、感染から金銭的な被害につながるケースが増えています。
また、他のパソコンやネットワークを攻撃することを目的としたボットと呼ばれるタイプのウイルスなどは、そもそも感染したこと自体に気付きにくい性質があります。
XPの買い替えを、メーカーや販売店が勧めるのにはもちろん営業的な理由もありますが、現実としてセキュリティ上の大きな問題があるのも事実なのです。
パソコンに詳しい人が自己責任で使う分にはそれもアリかもしれませんが、少なくともパソコンに詳しくない一般のユーザーには『XPの継続利用を勧めない』のがプロとしての職業倫理だと思います。
XPのサポート終了まで半年を切りました。
サポートが終了して即日何か問題が起きると言う可能性は低いですが、できるだけ早めに7または8への買い替えをお勧めします。
具体的にどう問題があるのかは、MicrosoftのTechNet Blogsでそのままの記事が公開されていますので興味のある方は一読してみてください。
技術的な話はほとんど無いので初心者の方でも気軽に読めると思います。
サポート終了後の Windows XP、マルウェア対策ソフトが動いていれば安心? (Microsoft TechNet Blogs)
よく、「サポート終了後の製品でも、マルウェア対策ソフトを実行していれば大丈夫?」とのご質問を受けます。答えは No なのですが、今日はマルウェア対策ソフトだけでは不十分である理由をお話します。
http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2013/12/24/3619258.aspx