今更聞けないfacebookの使い方 その1 友達ですか?


中小零細企業専門IT経営コンサルタントの川上です。
facebook、なんとなく流行りに乗ってはじめてみたけど、どう使ったら良いのかわからない、見よう見まねでなんとなく使ってるけどちゃんと使えてるか不安。
でも今更facebookの使い方なんて人に聞けないし・・・という方のためのfacebookコラムを書いてみました。

第1回はfacebookの「友達」5つのポイント。

facebookはSNS(ソーシャルネットワークサービス)の中でも、特にコミュニケーションを中心にしたサービスです。
なので、「友達」が少ないと面白味がありません。
まずは「友達」を増やすことが facebook を楽しむ最初のステップになります。

facebookは実名制のサービス

さて、ここでまず最初のポイントになるのが、facebook  は mixi や twitter 、LINE と違い、実名制のサービスだということ。
ブログ記事や某ニュースサイトでは facebook を匿名でやる、なんて記事をちらほら見かけますが、匿名でやりたいなら mixi や twitter、LINE を使うべきで facebook を使うべきではないと思います。
なぜなら、実名でなければfacebook の特性を活かせないからです。
あなたが芸能人や著作家で、そちらでの名前の方が有名というのであれば別ですが、一般人がわざわざ匿名でfacebookをはじめても意味がありません。

また、facebook は原則として個人アカウントのみであり、組織や法人名でアカウントを取得することは出来ません
組織や会社(お店)でfacebookをやる際は、まず個人アカウントを取得し、そのアカウントで組織や会社の「facebookページ」を作成、運営する必要があります。
実名制の利点として、mixiやtwitterに比べて炎上が非常に少ないという点がありますので、会社やお店のSNSを始めるならfacebookページから始めるのがお勧めです。

facebookでの友達はリアルでも友達?!

2つ目のポイントは、facebookで友達になるべき人は「リアルでも友達(少なくとも知人)である」ことが推奨されているということです。
他のSNSでは、ネットで知り合ってからリアルでも友達になる、いわゆる出会い系の代替としての側面があります(どのSNSでも表向き禁止されてます)が、facebookでは、リアルの友達とオンラインでも繋がるためのツールなのです。
facebook社も、facebook上の友達はリアルでも友達であることを推奨しています。

つまり、誰でも彼でも友達申請したり、送られてきた友達申請を無許可に承認したりしてはイケナイと言うことです。

自分から友達申請する場合、基本的には友達申請のボタンを押してリクエストを送るのと同時に、メッセージを送るのがマナーとなっています。
挨拶とともにどこで会ったか、どういう繋がりかと言うメッセージを送りましょう。

相手が親しい友人ならリクエストを送るだけで十分かもしれませんが、数年ぶりにfacebookで見つけた友人や、交流会やセミナーで名刺交換した程度の人に友達申請を送る場合は、メッセージを添えておいた方が相手も安心しますし、友達として承認される確率も高くなります。

facebookの「知り合いかも」はアテにならない?

3つ目、facebookの「知り合いかも」で表示されるリストに実際の友達が表示されることは少ないと言うこと。

facebookの「知り合いかも」で表示されるのは、共通の友人がいる、登録している趣味や関心が同じ、出身校が同じなどの情報を元に表示されている様です。
ただ、私の経験上、実際の知り合いが表示されることはほとんどありません。
2年以上facebookを使っていますが、ホントに知り合いが表示されたのは数回です。

もちろん今後、facebook人口がもっと増えれば、始めたばかりの人やこれから始める人の場合はホントの知り合いが表示される確率も高くなってくると思いますが、今のところはあまりアテにはしない方が良いでしょう。

偽アカウントや成りすましアカウントに注意

4つ目、偽アカウント成り済ましカウントに注意する。
最近は個人情報の取得などを目的とした偽アカウントや成り済ましアカウントが増えています。(参考:悪質!Facebookの一般人なりすましの理由と対策を考える

送られてきた友達リクエストを無差別に承認して、こうした偽アカウントや成り済ましアカウントを友達として承認してしまうと、自分の公開している情報だけでなく、お友達の情報まで抜き取られてしまう危険があります。
また、友達に複数の偽アカウントや成り済ましアカウントがいると、自分のアカウントを乗っ取られてしまう危険もあります。
facebook広告やアプリの利用でクレジットカードを登録していたりすると、個人情報だけでなく金銭的被害にも至りかねません。注意が必要です。

だから、誰でも彼でも友達申請したり、送られてきた友達申請を無許可に承認したりしてはイケナイと言うことです。

さて、友達リクエストを拒否されたりスルーされたりしないためには?

まず自分のプロフィールを出来るだけ詳しく、きちんと書きましょう。プロフィール写真の登録も重要です。
あなたが何者であるかを相手に知ってもらうためです。
プロフィール写真が自分以外の写真であったり、プロフィールが記載されていないと、偽アカウントや成り済ましアカウントだと思われてしまう可能性があります。

この際、せっかく書いたプロフィールや自己紹介の公開範囲が「自分のみ」や「友達まで」になっていないか注意しましょう。
プライベートな項目は「自分のみ」や「友達まで」にしておく必要がありますが、「友達まで」だと、友達でない人にはその情報が見えません。
つまり、プロフィールのプライバシー設定が「公開」になっていないと、友達になろうをリクエストを送っても、友達になる前の段階では相手からあなたのプロフィールが見えないのです。
すべてをオープンにする必要はありませんが、プロフィール写真、自己紹介、職歴および学歴ぐらいは公開にしておいた方が良いでしょう。

直接知り合いでない人に友達リクエストを送る場合、プロフィールの公開と同時に、メッセージを送ることが重要です。
どんな繋がりで、どんな理由で友達になりたいのかを書いて送った方が、友達として承認してもらえる確率が高くなります。
メッセージを送らなくても問題はありませんが、その場合は友達リクエストをスルーされても仕方ないと思っておく必要があります。

相手のポリシーによっては、メッセージを送っても「断固として実際に会ったことのある人しか承認しない」という人もいます。
facebook上での友達の数が増えるほどこの傾向が強くなる様です
そういう場合は仕方ないので、セミナーや交流会などのイベントで実際に会える機会を待つしかありません。
リアルと同じでいろんな人がいますので、リクエストが承認されなくてもあまり気にしないことです。

友達はどこまで増やす?

5つ目のポイントは、友達はどこまで増やせば良いの?について。

facebookのシステム上の友達の上限は5000人です。(フォローやfacebookページへのいいね!には上限はありません)
と言っても、すでに述べたように、facebookでの友達はリアルでも友達(知人)であることが推奨されています。つまり、多ければ良いと言うわけではありません。

じゃあ、具体的に何人が良いのか?
これはfacebookをやる目的によって変わってきますので、具体的に何人という答えはありません。
ホントに親しい友人だけとのコミュニケーションツールとして使うなら10名でも十分かもしれませんし、ビジネスを意識して使うなら1000人でも少ないと感じるかも知れません。

心理学的には、人間が日常把握できる人間関係は平均して150人前後だと言われています。
プライベートで楽しむなら150人以下が一番充実してfacebookを楽しめるんじゃないかと思います。

ちなみに、ビジネスで使いたいという場合でも、人数が多ければ多いほど良いというワケではありませんのでご注意を。
結果として友達が増えるのは好ましいことですが、友達を増やすことを目的にしてしまっては本末転倒です。
余計なトラブルにや人間関係のいざこざに巻き込まれる原因にもなりかねません。最近よく聞かれるfacebook疲れの原因にもなりかねません。

facebookはリアルでの「付き合い」をネット上で効率化するためのツールです。facebook社自身も、facebook上で完結する関係を推奨していません。
facebookでの「友達」は、申請する際も、リクエストを受けた場合も、友達になった後も、リアルと同じかそれ以上の「距離感」を保って付き合う必要があります。

facebookの友達、友達ですか?

友達リクエストにはメッセージを添えて!