ITでビジネスを活性化する、IT経営コンサルタントのマイスター川上です。
●「ホームページはないんですか?」
■「ツイッターのアカウントがあります。」
●「ホームページ作らないんですか?」
■「Facebookページを作りました」
●「お店やるならホームページは必要ですよ?」
■「facebookとか食べログとか無料で載せれるのにお金かけてまでホームページは・・・」
●「そうですか、頑張ってください」
・・・。
2年後、そのお店は閉店(廃業)しました。
また、以前から気になっていたお店が、行く機会がないまま閉店してしまいました。
今回が初めてと言うわけではなくて今までにも何度か似たようなことはあったのですが、やっぱり残念ですね。
で、冒頭の会話、今回閉店したお店とは関係有りませんが、単なる作り話ではなく、WEB屋的にはよくあるお話なんです。
ツイッターやってます、Facebookやってます、と言ってもSNSだけで成果を上げられる人は多くはありません。
しかも見よう見まねの聞きかじり。むしろ上手く行く方が奇跡です。
じゃあ、ホームページがあれば上手く行くのかと言えば決してそう言う訳でもないんですが、無料ツールやサービスにこだわる人って、流行に乗ってあれこれ使ってみるだけで一貫した戦略がないことが多いんですよね。
ホームページを作れば、会社に頼んでお金をかけて作った場合でも、無料のホームページサービス等で手間をかけて作った場合でも、まともな経営者なら『元をとる』ために何とか活用しようと考えます。
考えれば、戦略まで行かなくても戦術程度はあれこれ思い付くものです。
でも、SNSだけだと、遊び半分で使ってみて「効果出ないね。」で終わってしまう。
『ネットをビジネスに活用する』という目的意識を明確にする意味でもホームページは重要なんですが、今回はテーマが違うのでこの話はまたいずれ。
閑話休題
すでに効果のある独自の営業手法やルートを持っている場合か、非合法なビジネスでもない限り、ビジネスやるならホームページは必要なワケです。
重要度の差こそあれ、どんな業種業態でも、です。
なんて事を考えていて、ちょっと気になったので調べてみました。
倒産情報をチェックして、倒産した会社がホームページを持っていたかどうかを調べてみました。
150社ほど調べたところで飽きてしまったんですが、150社調査した段階で
ホームページを開設していた会社は21社。そのうち、ちゃんとしたホームページは12社。無料のホームページサービスを利用していたのが9社。
これは、ホームページはすでに閉鎖されていたけれど、ポータルサイト等のリンクからホームページがあったと思われるものを含みます。
なんと、
ホームページ開設率わずかに14%
1時間ほどのざっくりとした調査ですが、倒産情報の出ない個人事業や自主廃業などを含めれば、ホームページ開設率はもっと低くなる可能性はあります。が、増えはしないんじゃないかと。
つまり、「倒産した企業の8割以上はホームページを持っていない」と言うことです。
本来はもっと正確な調査をして正確なデータを出すべきだと思うんですが、14%が20%にはなっても、いきなり80%にはならないと思います。
ここでは少し多めにみて20%としましょう。
ちなみに、総務省の統計データ「通信利用動向調査(企業編)」によると、24年の報告では企業のホームページ開設率は全体平均で88.6%
もちろん業種によって開設率の差は有りますが、資料中で一番低い運輸業でも77.5%あります。
調査対象になっていない個人事業や小規模零細企業を含めれば開設率はぐっと下がると思いますが、いくら下がっても14%までにはならないハズ。
ということで総務省の調査より少し控えめにみてざっくり80%としましょう。
- 企業のホームページ開設率は約80%
- 倒産した企業のホームページ開設率は20%
大雑把な把握の仕方ですが、パレート的にはそれっぽい感じですね。
もう何が言いたいかおわかりですね?
「ホームページを持っていない会社・お店は、ホームページを持っている会社・お店に比べて倒産する確率が高い」
んじゃないかと思うワケですよ。
我ながらちょっと我田引水な気はしますが、事実、倒産した会社の多くはホームページを持っていないのが現実なんです。
もちろん、ホームページがあるからすべて上手く行くと言うワケではないですが、、、
(質の悪い営業さんだとホームページさえあれば全てOKとか実際に言いそうで怖いのですが(^^;)
FC(フランチャイズ)なんかで本部の制限がある場合は仕方ないですが、そうでなければ、ビジネスやるならTwitterやfacebookやLINEよりもまずホームページなのです。
自社ホームページ、持ってますか?
やる事やって潰れたなら諦めもつくけど、やる事やらずに潰れたら後悔が残りますよ?