私は弥生会計と弥生販売の弥生認定インストラクター資格などを持っております。
しかし、経営コンサルタントとしては
- 月次決算やろうぜ。
- 4半期に1回ぐらいは経営分析しようぜ。
と言う主張を持っているだけで、特に弥生製品にこだわりがあるわけではありません。
ぶっちゃけた話、弥生を選んだのは単にシェアNo.1で一番売れている製品だから、と言うだけです。
月次決算をちゃんとやってればソフトは使いやすいもの、使い慣れたものでかまわないのです。
そんな中、最近はクラウドの会計ソフトも増えてきました。
中には無料で利用できるものも。
クラウドならインストールの手間もパソコンのトラブル(故障やウイルス感染など)も気にしなくても良いし、そのうえ無料で利用できるなんて出来るだけ経費を抑えたい小規模事業者には嬉しい限りです。
そろそろ弥生にこだわる必要もないのかな?
と思い、クラウドの会計ソフトを調べてみると、無料で利用できる範囲ってやっぱり色々制限があるんですよね。
明細の保持期間が1ヶ月だったりとか、一部の便利機能が使えなかったりとか。
う~ん、帳簿入力なんか年度末に あわてて まとめてやるだけ、多くても年2~3回でまとめて入力、なんて方、意外と多いですよね。私も起業当初はそうでした(^^;)
そういう人には十分かもしれませんが、税務のための会計(記帳)ではなく、経営のための会計をやろうと思ったらやっぱり有料サービスを利用する必要が有りそうです。
ちなみに、税務のための会計と言うのは、確定申告で税務署に申告をするための会計です。
税金を計算するだけなので、ぶっちゃけ年1回のまとめ処理でも大丈夫です。まあ、節税効果は出せないし、ミスがあって税務署に突っ込まれたときとかには面倒ですが。
税務会計とセットで出てくるのが財務会計。
銀行や株主、債権者などに経営状況の報告をするためのもので、中小零細企業では税務会計と区別することは少ないです。
本や資料によっては財務会計の中に税務会計が含まれていたり。まあ、中小零細企業にはどうでも良いですね。
で、経営のための会計というのは、経営状況を分析するための会計です。
売上げは計画通りか?経費は予算内に収まっているか?成績の良い部署や商品は何か?逆に成績の悪い部署や商品は何か?キャッシュフローは大丈夫か?
と言った、経営状況を把握し、改善や計画に繋げるための会計です。
数が売れているから成績が良いと思ったら実はコスト割れで売れば売るほど赤字の商品だった、何てのをチェックするためのモノなわけです。
本格的にやろうとすれば管理会計ってのが出てくるわけですが、製造業でもなければ中小零細企業はそこまで専門的にやる必要はありません。
記帳する際の科目設定を少し工夫して、あとは月次決算をやるだけで十分です。
商工会や商工会議所でやる会計セミナーってのは税務会計に偏った内容なので面白くないし経営の役には立たないことが多いわけです。
閑話休題
会社の業績を上げようと思ったら、税務のための会計じゃなく、経営のための会計をしましょう、と言うのが私の主張なのですが、クラウドの会計ソフトでやろうと思うとやっぱり有料サービスが必要なわけです。
有料サービスでもクラウドならパッケージソフトよりは安いのですが、月額課金で毎月お金を払うのが心理的にちょっと、と言う経営者は少なくありません。
全体の利用比率的には徐々にクラウドにシフトして行くと思いますが、当面はパッケージソフトも需要が続きそうです。
と言うことで、弥生認定インストラクターの資格更新手続きを行いました。
更新と同時に所有資格も最新にアップグレードされるので、現行バージョンの弥生会計15、弥生販売15の認定インストラクターになりました。
弥生会計、弥生販売のインストール、旧バージョンからのアップグレード、操作指導(インストラクション)はお気軽にご相談ください。
会計ソフトだけでなく「経営のための会計」についてのアドバイスも可能です。
士業独占(正確には税理士の無償独占業務といいます)と言う法律の壁があるので税務についてはお答えできませんが(x_x