パソコンのトラブル解決なら岡山で1番の会社を経営していたIT経営コンサルタントの川上です。
最近、『IT経営』と言う言葉がよく聞かれるようになってきました。
また、経済産業省や岡山県では「IT経営力大賞」を創設し、IT経営を推進しています。
しかし、そもそも『IT経営』ってなんでしょうか?
ITを売る側としては、流行りに乗っかって『IT経営の時代ですよ~』とでも言っておけば簡単なんですが、個人的にそういう無責任な売り方は好きではありません。
特に弊社は、単にパソコンやシステムを売って終わりの会社ではなく、その活用をお手伝いすることを目的とした会社ですので、よりクライアントさんのIT経営にコミットしていく必要があるわけです。
さて、経済産業省のサイト(IT経営ポータル)では次のように書かれています。
「IT経営」は、ITの高度な利活用によって経営戦略を遂行し、企業の生産性を高めて競争力の強化を図ることを意図しています。
よく判りませんね。
ITの高度な利活用ってことは、単にパソコンを使ってればIT経営と言うわけじゃなさそうです。
では、どこからが高度な利活用なんでしょうか?
残念ながら、経済産業省のサイト内ではここからがIT経営、なんて答えは書いていません。
一応、記事を書く前に「IT経営ポータル」のページを3回ぐらい読んでみたんですが、読めば読むほど中小企業を意識して書かれた内容ではないと感じました。
これでは日本の98%を占める中小企業はもとより、その中でもさらに90%を占める小規模事業者は自分たちのことではない、我々には関係ないと思ってしまっても仕方ありません。
実際、弊社が営業システムの導入をお手伝いしたクライアントさん(従業員約50人の小売業)に『この機会に「IT経営力大賞」に応募してみたらどうですか?』とご案内したら、『うちなんかそんな規模じゃないよ』と言われてしまいました。
「IT経営」は大企業がやるものと言うイメージを持たれているようです。
本来は、大企業の様に資源に余裕のない中小企業こそ、ビジネスを効率化するためにITを活用する必要があるのにです。
では、あらためて「IT経営」とはなんでしょうか?
IT経営とは『ITを活用して、売上の向上、コスト(原価や人件費)の削減、顧客の創造や集客など、経営的な効果を出すこと』です。
つまり、「ITを活用することでビジネスを効率化し成長を加速する」のがIT経営なのです。
パソコンを使っているだけでIT経営と言うのは言いすぎになりますが、パソコンを積極的に活用して業務の改善(コストの削減)を行っているなら、それはIT経営と呼んで差し支えありません。
もちろん、継続してITを活用したビジネスの改善を行っていくことが前提となりますが。
それでは、実際にIT経営に取り組みたいと思ったとき、何から手を付ければ良いのでしょうか?
次回以降でIT経営に取り組むためのポイントについて順次お話していきたいと思います。