ITでビジネスを活性化する、IT経営コンサルタントのマイスター川上です。
Facebookが有志によって日本化されてから8年、Facebookの日本法人が出来て5年が経過し、国内ユーザー数は推定で2400万人(2015年3月)以上。
ざっくり5人に1人がFacebookを使っている時代になりましたが、いまだにお店や会社名でアカウントを作成してしまう人が少なくありません。
Facebookの特徴は
- 個人アカウントのみ(会社や団体のアカウントはFacebookページを使う)。
- 実名で登録
の2つです。
細かい違いを挙げればたくさんあるのですが、他のSNSとの大きな違いはこの2点です。
会社名とかお店の名前でアカウントを登録してはいけないのです。
まあ、実名で登録に関しては、本人確認の仕組みは無いので、偽名でもニックネームでも、この記事でテーマにしている会社名やお店名でも登録できてしまうワケですが、規約では実名で登録が原則なのです。
規約違反だから、と言ってしまえばそれまでなのですが、個人アカウントとFacebookページでは出来ることや使える機能が異なります。(後述)
また、知っている人からすれば、面と向かって言わなくても「何で会社名でアカウント登録してんの?馬鹿なの?」と思われてビジネス的にはマイナスにしかなりません。
せっかくお店のPRを頑張ろうと思ってFacebookをはじめたつもりが逆効果になるわけです。
つまり、お店名や会社名で個人アカウントを作ると損をするのです。
私の敬愛する先輩コンサルタントがよくセミナーで話すネタに「ビルが歩いて買いに来るか?必ず中の人がいるでしょ!」と言うのがあります。
そう、お店や会社、何らかの団体も、必ず「中の人」が存在します。
生身の人間が会社を経営し組織を運営するように、Facebookも、個人アカウントでFacebookページ(お店や会社のFacebook)を運営しなさい、ということなのです。
Facebookはネットで繋がるツールではなく、リアルのつながりをネットで拡げるツールなのです。
facebookページとは?
Facebookには「個人ページ」と「Facebookページ(旧ファンページ)」の2つがあります。
この2つ、見た目は良く似ていますが、機能や使い方は大きく異なります。
「個人ページ」は、Facebookアカウント(個人)のページです。
「Facebookページ」は、個人以外のページです。お店や会社だけでなく、商品やサービス、ブランド、著名人、何かのテーマなど、なんのページでも作ることが出来ます。
つまり、個人アカウント以外のページです。
Facebookページを誰が作成し運営しているのか、中の人を見せたくない、と言う場合は、Facebookページのオーナー(運営者)を表示しないように設定することも出来ます。
Facebookをやっているのを知られたくないと言う場合は、Facebookページのオーナー表示をしない設定にし、個人アカウントは内緒にしておけばよいのです。
わざわざ規約違反をして便利な機能を使えなくしてまで会社名でアカウントを作成する必要は無いのです。
個人ページとFacebookページの違い
個人ページの特徴
- 本名でのみ登録可能(会社名や商品名、サービス名等はNG)
- 友達ができる(上限5000人)
- 友達になった人の個人ページに「いいね!」やコメントの投稿ができる
- 自分が「いいね!」をしたFacebookページにコメントの投稿ができる
- Facebook広告は出せない
- インサイト(アクセス数やいいね!数を調べる機能)も使えない
- 投稿はFacebookにログインしている人しか見れない
- 投稿した内容は、Googleには基本的に引っかからない(SEO効果なし)
Facebookページの特徴
- 本名以外で登録可能(会社名や商品名、サービス名など何でもOK)
- Facebookページからの友達申請はできない
- Facebookページの「いいね!」を押してくれた人は友達ではなく「ファン」として扱われる
- ファンの人数は無制限
- Facebookページに投稿した内容は、ファンのニュースフィード(お知らせ欄)に表示される
- 他の人の個人ページに書き込みはできないが、自分のFacebookページに投稿された書き込みに対して返信コメントを書くことはできる
- 他のFacebookページに書き込みができる
- Facebook広告が使える
- インサイト(アクセス数やいいね!数を調べる機能)が使える
- Facebookにログインしていない人でも閲覧できる
- 投稿した内容は、Google等の検索エンジンの検索対象になる(SEO効果あり)
ざっくり言うと、
- 友達(ファン)の数に上限があるかないか
- Facebook広告が使えるか使えないか
- インサイトでアクセス数やいいね!数を調べることができるかどうか
- Facebookをやってない人にも投稿が見てもらえるかどうか
- 検索エンジンの検索対象になるかならないか
と言う違いがあります。
コレだけでも個人アカウントでお店のカウントを作ると損をすることがわかります。
しかも規約違反です。無視して使っていると、せっかく作ったアカウントが凍結される可能性もあります。
なので、会社名とかお店の名前でアカウントを登録してはいけないのです。
個人アカウントをFacebookページするには?
やっちまった!何も考えずに会社名でアカウントを作ってしまった!と言うあなた。
安心してください!個人アカウントをFacebookページに変更することが出来ますよ!
個人アカウントをページに変更するにはどうすればよいですか。
https://www.facebook.com/help/116067818477568
個人アカウントをFacebookページに変更すると、現在のプロフィール写真とカバー写真がそのまま新しいページに移動されます。友達をあなたのFacebookページに「いいね!」した人として追加し、個人アカウントから共有してきた写真を新しいページに移動することもできます。個人アカウントで使用していた名前はそのままページ名になります。
個人アカウントをFacebookページに変更するには:
- プロフィールを基にFacebookページを作成に移動します。
- [利用開始]をクリックし、画面の指示に従います。
正確には、現在お友達になっている人をそのままファン(Facebookページにいいね!した人)としてFacebookページを作成する機能です。
名称、プロフィール写真とカバー写真もそのまま新しいページにコピーされます。
Facebookページが作成できたら、元の個人アカウントを自分の名前に変更して完了です。
知らないと言うことは損をすることなのです。
もし周りに会社やお店で個人アカウントを作っている人がいたら教えてあげてください。